【新唐人2014年8月3日】かつて世界を驚愕させた毒ミルク事件が摘発されて、6年近くになります。当時、無期懲役となった「三鹿(サンルー)集団」の田文華前会長が大幅に減刑されたことが先日暴露されました。これに対し、被害者の親は不満を隠せません。
重慶市のメディアは31日、田文華服役囚は、2013年、ひそかに懲役17年3か月に減刑されたほか、家族は2~3年後に「治療名目の一時出所」が許可されることを期待していると報道しました。
8月1日、官製メディア「新華社」は、田文華服役囚が河北省女子刑務所にいると述べたうえで、減刑措置はきちんと手順に沿って行われたと伝えました。
このニュースに、庶民はもちろん、とりわけ毒ミルクの被害児の親は、不満を隠せません。
河南省・被害児の親 郭彩虹さん
「このニュースを知って、やるせない気持ちになりました。死刑でも重すぎないのに、減刑になるとは…。これが中国の現実です」
四川省・被害児の親 周莉さん
「子供に対して不公平です」
2008年9月、河北省石家荘市の三鹿集団がメラミン入りの粉ミルクを製造・販売していたことがマスコミに暴露されました。事件により数十万の乳児が被害を受け、そのうち、十数人は腎結石が悪化して死亡し、世界に衝撃を与えました。
江蘇省の被害児の親、相慶玉さんは、当局は事件をまったく解明せず、庶民をもてあそんでいると批判しました。
大陸の雑誌「財経」の報道によると、2008年に毒ミルク事件が摘発されたあと、30人以上の官僚が責任を追及されましたが、現在、彼らはほとんど復職しているそうです。
一方、毒ミルクの元凶、メラミンは一度は鳴りを潜めましたが、先日再び、大陸の食べ物の中に出現しました。広東省の警察は7月30日、メラミンが混入した有毒食品を25万トンも押収しました。影響は12の省に及びます。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/08/01/a1127303.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/佐藤 映像編集/尹)